Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

グランヴィル 花の幻想

「グランヴィル 花の幻想」

グランヴィル画 ドロール著 谷川かおる訳 荒俣宏解説 八坂書房

 

 

1847年にパリで出版された花のメルヘン。

妖精に頼んで人間にしてもらった花たちが

人間世界で様々な人生を歩み、再び妖精の花園に戻って

花として暮らすという物語。

それぞれの花が持つ特徴や花言葉になぞらえたエピソードを

グランヴィルの美しい挿絵が彩る。

花物語の体裁をとっているが、当時の人間社会を諷刺する内容で、甘さはない。