「友情」 武者小路実篤著 新潮文庫
タイトルだけはずっと前から知っていたが、全く手に取ることのなかった作品。
なぜか家の本棚に古びた文庫本があった。
国語の教科書で題名と作者だけ出てくるような小説って、
実際今読んだらどうなのかなとやや懐疑的に読み始めた。
すごく面白かった!
恋と友情をテーマにした小説だとはなんとなく思っていたが、
主人公・野島の心の動き、後半の親友・大宮の告白、
少ししか出てこないが印象的なヒロイン・杉子。
それぞれの人物像が鮮やかに描かれている。
名作、おそるべしと感心した。