Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

ぼくは死んでいる

「ぼくは死んでいる」 

フィリップ・ベッソン著  稲松三千野訳 早川書房 2005年

 

死んでしまったぼく(ルーカ)、その恋人のアンナ、

男娼でルカのもう一人の恋人レオの三人がそれぞれ一人称で語り続ける小説。

ルーカはフィオレンティーナのサポーターだったらしい。

「自分がフィオレンティーナのファンだってことを認めてくれる女とは恋に落ちるしかない」というのがさすが。結末は呆気ないがひきこまれる物語。