Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

西欧の東

「西欧の東」

ミロスラフ・ベンコフ著 藤井光訳 白水社 2018年

 

ブルガリア出身の作家が故国を舞台に書いた短編集。

歴史に翻弄され、貧困と不自由さの中で生きる人々。

家族との絆や確執、主人公の複雑な内面が描かれている。

書き出しでぐっと引き込まれ、すぐに主人公との距離が縮まっていく。

あとは流れに身を任せるだけだ。