Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

学問のあるロバの話

「学問のあるロバの話」 

セギュール夫人 岩波少年文庫 1954年

 

ロバのカディションが飼い主に向けて書いた、という形をとった作品。

人間の言葉が理解でき知恵のまわるロバが、何人かの飼い主を経て

今に至るまでを回顧する。

知恵を働かせて人気者になるが、その驕りから愛されない存在になってしまうことも。

ロバのカディションの懊悩や告白は、人(いきもの)として他者にどう接するべきか

他者との関係で大切なことは何かといったことを教えてくれる。