小説家になって億を稼ごう
「小説家になって億を稼ごう」 松岡圭祐著 新潮社 2021年
実際に「億を稼いだ」作家による、稼げる小説家になる指南書。
デビューするために、まずどうやって小説を書き始めればいいのかから始まり、デビュー後、書けなくなったら、売れ始めたらと様々な段階に応じてどのように考え、行動すれば良いのかを具体的に教えてくれる。
特筆すべきは、まず小説の書き方が今まで聞いたことのないような方法であること。この方法なら誰でもとりあえずやってみることができる。そこから継続できるかどうかが成否の分かれ目なのだろうが。
その後小説家としてたどるであろう各段階の出来事は、実際に作家になる人にとっては大変役立つだろう。ビジネス本でよくある、経験を積んだ成功者が若者に向けて語りかけるアドバイスの小説家版って感じだろうか。しかもこの話、業界裏話としてすごく面白い。「もしドラ」を映像化したように、この本も映像化したら楽しそうな気がする。