Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

フランク・オコナー短篇集

フランク・オコナー短篇集」

フランク・オコナー著 阿部公彦訳 岩波書店 2008年

 

アイルランド人作家の短篇集。「ある独身男のお話」と「はじめての懺悔」がいい。「国賓」も印象に残る。どれもひとつひとつしっかりした世界が見える素晴らしい短篇集。

 

それにしても、これらの小説に描かれるアイルランドは常に誰もが出て行きたがっているような場所でありながら、住民は土地と一体化していて離れられない・・・と感じるのは何故だろうか。