Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

樹脂

「樹脂」 

エーネ・リール著 枇谷 玲子訳 早川書房 2017年

 

樹脂

 

デンマークの僻地に暮らす一家の常軌を逸した物語。

隔絶された半島で、偏屈な父、穏やかな母と共に暮らす少女リウ。

クリスマスの夜、父が祖母を殺したことをきっかけに、一家の生活は変わっていく。

日に日に巨体になる母、ゴミを溜め込む父、そしてそんな二人に育てられ成長するリウ。

理解しがたい彼らの行動に不気味さは募るばかり・・・。

それでも読むのをやめられない。

北欧のミステリー賞を受賞しているが、ホラーに近い気がした。