2022-05-15 樹脂 「樹脂」 エーネ・リール著 枇谷 玲子訳 早川書房 2017年 デンマークの僻地に暮らす一家の常軌を逸した物語。 隔絶された半島で、偏屈な父、穏やかな母と共に暮らす少女リウ。 クリスマスの夜、父が祖母を殺したことをきっかけに、一家の生活は変わっていく。 日に日に巨体になる母、ゴミを溜め込む父、そしてそんな二人に育てられ成長するリウ。 理解しがたい彼らの行動に不気味さは募るばかり・・・。 それでも読むのをやめられない。 北欧のミステリー賞を受賞しているが、ホラーに近い気がした。