Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

戦友の恋

「戦友の恋」 大島真寿美著 角川書店 2009年 親友を亡くした20代の女性が一人で生き、生活し続けていく様子を綴った連作短篇集。 頑張りたくないという気持に共感。 最後の方は40代になっているのではと思われる。 このくらいの年齢の人の、今までの人生に価…

読書案内

「読書案内」 S.モーム著 岩波書店 モームが英仏米などの小説を若者向けに案内。言い方がいちいち面白い。 ヘミングウェイの小説を胸毛を生やした無頼漢のような散文と言ったり、 ヘンリー・ジェイムズは魂がけちくさいとさらっと言ったり。 魂がけちくさい…

イモムシハンドブック

「イモムシハンドブック」 安田守著 文一総合出版 2010年 イモムシと一括りに言ってもこんなに色々な種類の虫がいるとは。 地味なヤツからえらく目立つ格好まで本当に様々。 一匹一匹よく見てみるとなかなか愛らしい。 ヒメキマダラヒカゲの幼虫なんてすごく…

オシムからの旅

「オシムからの旅」 木村元彦著 理論社 2010年 イビチャ・オシム、ストイコビッチという旧ユーゴスラビアフットボール界の英雄への取材から始まった旅は、意外にも著者が住む日本へと帰ってくる。民族とは何かを問いかけ、この地球で様々な人間が生きていく…

たいした問題じゃないが:イギリス・コラム傑作選

「たいした問題じゃないが:イギリス・コラム傑作選」 行方昭夫編訳 岩波書店 2009年 20世紀初頭、ガードナー、ルーカス、リンド、ミルらの名エッセイをまとめた本。 今も昔も変わらないなあと感じる内容もある。 ガードナーとルーカスが面白かった。