Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

田舎暮らしに殺されないために

「田舎暮らしに殺されない法」 丸山健二著 朝日新聞出版 2011年 定年後に田舎暮らしをしようと考える年配者に 甘い考えで始めると痛い目にあうことを これでもかというほど警告する。 田舎暮らし云々より、いかに生きるべきかを問う一冊。

トイレは世界を救う

「トイレは世界を救う ミスター・トイレが語る貧困と世界ウンコ情勢」 ジャック・シム著 近藤奈香訳 PHP研究所 2019年 世界では、屋外で排泄しなければならないために レイプ被害にあう女性がいるという。 WTO(世界トイレ機関)を2001年に立ち上げ、 安全で…

なかないで、毒きのこちゃん

「なかないで、毒きのこちゃん」 デイジー・ムラースコヴァー著 関沢明子訳 理論社 2010年 「森のむすめカテジナのはなし」という副題の通り チェコの森に住む女の子が森のいきものたちと交わす会話が お話になっている。 動植物たちは皆、個性的。 森は素敵…

紅い花

「紅い花 他四篇」 ガルシン著 神西 清訳 岩波文庫 2006年 紅い花を取らないと・・・という気持に妙に共感してしまうが、 もっと若い時ならさらに心に響いたのかも。 「四日間」は銃弾を受けて瀕死の主人公が、 自分が殺した死体の隣で過ごした4日間の独白…

雲の表情

「雲の表情」 伊藤洋三著 保育社 保育社が出版していたカラーブックスの一つ。 様々なテーマでつくられた文庫サイズのシリーズ。 コンパクトでありながら写真が多く、 眺めて楽しい上に内容も結構詳しくて読み応えがあった。 保育社のHPを見ると、現在、シリ…

ジロ・デ・イタリア 薔薇色の輪舞

「ジロ・デ・イタリア 薔薇色の輪舞」 砂田弓弦著 世界のメジャー自転車レースでバイクカメラを務める砂田氏の写真集&エッセイ。 ジロの歴史をほとんど知らない私が見ても 何となく魅力が伝わってくる。 鮮やかな風景、選手の表情・・・美しい写真集である。…

春にして君を離れ

「春にして君を離れ」 アガサ・クリスティー著 早川書房 栗本薫の解説がなかったら、恐ろしいホラー小説として記憶に残っただろう。 あそこで夫のロドニーも悪いのだと指摘してくれたお陰で少し救われた。 家族のために尽くしてきたと固く信じている中年女性…

トキ物語

「トキ物語」 春山陽一著 中公文庫 1999年 単行本の発行は1985年。ということは小林照幸の「朱鷺の遺言」より こちらが先だったということか。 新聞連載だったこともあり記録として優れていると感じたが、 「朱鷺の遺言」の読みやすさとドラマチックさによっ…