Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カレンダーの余白

「カレンダーの余白」 永井龍男著 講談社 昭和40年発行(44年6刷)の随筆集。 どれも味わい深い。 「近況」「カレンダーの余白」「人の印象」「応答一束」「身辺雑事」という タイトルで様々な雑誌や新聞に掲載されたものを大括りしている。 「近況」の中に…

恋愛書簡術

「恋愛書簡術」 中条省平著 中央公論新社 2011年 作家と恋人とのラブレターをもとに、恋の顛末を紹介している。 バルザックやアポリネールなどの文豪も恋すればただの人の一面が。 思わずクスッと笑ってしまう読み物だ。 それにしても一番激しかったのは最終…

ミステリーの系譜

「ミステリーの系譜」 松本清張著 中央公論新社 1975年 八つ墓村の元ネタになった津山30人殺しなど、 実際に起きた事件を書いたノンフィクションノベル。 いわれのない恨みを買って殺されてしまうことって 本当にあるんだな・・・と恐ろしくなった。 「肉鍋…

漢字の植物苑

「漢字の植物苑」 円満寺二郎著 岩波書店 2020年 植物名にまつわる面白い話を、元漢和辞典編集者が語る。 桃という字は二つに割れるからこう書くという説があり、 兆という字は、亀の甲羅などを焼いた時にできる大きなひび割れで そこから二つに割れると言う…