Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

児玉清の「あの作家に会いたい」

『児玉清の「あの作家に会いたい」』 児玉清著 PHP研究所 2009年 出てくる作家達は、子供の頃から作家になろうと思っていた人が殆ど。 ブラジルで何度も読みボロボロになった「逃れの街」を持ってきたカズに、サインして欲しいと言われて泣きそうになったー…

毎日が日曜日

「毎日が日曜日」 城山三郎著 新潮社 1979年 サラリーマンの悲哀がよく書けていて共感できる。 主人公の一人は現役の企業戦士、もう一人は定年退職してやることのない暇人。 誰からも必要とされない人生は淋しいが、会社に尽くしたっていいことはないーー。 …

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ

「ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ」 西高直子著 講談社 2007年 太平洋戦争後に米兵と日本人女性との間に生まれた少年がアメリカ人の養子になり、ベトナム戦争で命を落とすまでを追った伝記。不幸な生い立ちにもかかわらず、人から愛される青年に育った…

銀輪の覇者

「銀輪の覇者」(上下) 斎藤純著 早川書房 2007年 戦前に行われた大日本サイクルレースを舞台に、様々な男達が暗躍するミステリー仕立ての自転車小説。主人公の人物設定が劇画みたいだが、楽しく読める。

物いふ小箱

「物いふ小箱」 森鉄三著 筑摩書房 1988年 八雲に聞かせたかった怪談や不思議話を集めたという短編集。 不思議だけれど、ゾッとするほどではない、程よく品のあるお話だ。 「居酒屋」が良かった。

インディアスの破壊をめぐる簡潔な報告

「インディアスの破壊をめぐる簡潔な報告」 ラス・カサス著 染田秀藤訳 岩波書店 2013年 コロンブスがアメリカ大陸〜南米を”発見”した後、スペイン人入植者達が中南米の居住者達に加えた残虐非道な蛮行をまとめた報告書。修道士が見かねて、スペイン国王にこ…

後世に伝える言葉

「後世に伝える言葉」 井上一馬著 小学館 2006年 副題が「新訳で読む世界の名演説45」。 エリザベス1世がスペイン無敵艦隊を迎え撃つ兵士たちに話した演説、ソクラテス最後の弁明、ダライ・ラマ14世のノーベル平和賞記念スピーチなど多彩な人々の演説が…