Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

苦手の処方せん

「苦手の処方せん」 奥田弘美著 保健同人社 2011年 苦手な人への対処法として「チャラララッチャラーンという音楽を頭の中で鳴らす」というのがあって面白かった。「ライフゲージが20%upした」「聞き流すの魔法を覚えた」などととなえ、勇者への道を歩むら…

星を撒いた街

「星を撒いた街 上林暁傑作小説集」 上林暁著 夏葉社 2011年 月見草を切られた「花の精」は気持ちが良くわかる所と、意地悪すぎると感じる所があった。 「和日庵」の鳴海さんは全く知らない人なのに親しみが持てた。 「寿春自画像」は面白い。なんだかつい、…

もの思う葦

「もの思う葦」 太宰治著 新潮社 2002年 太宰治の散文集というか、つぶやきを集めたもの。志賀直哉の悪口を書きまくった「如是我聞」を読んだら、自分が赦されているような気になった。 もっと若い時に読んでいたら、共感したり心酔したりしていたのかもしれ…

第2図書係補佐

「第2図書係補佐」 又吉直樹著 幻冬舎よしもと文庫 又吉さんがお気に入りの本にまつわるエピソードを披露するエッセイ集。 感涙にむせんだり笑いすぎたり、とても外では読めない。 この本を読んでいる間は又吉さんと二人きりと思えるような一冊。 ページを開…