Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

雨やどり

「雨やどり」 半村良著 新宿のバー「ルヰ」の主人を主役にした連作短編集。 古き良き時代の新宿を舞台に夜の世界を生き抜く男女の機微が描かれる。 少々古い感じもするが、レトロな魅力ということで、ドラマ化しても面白そう。

歩いてわかった地球のなぜ!?

「歩いてわかった地球のなぜ!?」 松本穂高著 山川出版社 2017年 自然地理学の視点で様々な土地の特徴的な現象を紐解いた本。 「渡り鳥はなぜ集まる」(朝鮮半島の38度線の歴史) 「ライオンはなぜ水を吐く」(シンガポールの水環境)など 地形や気象、歴…

明治の男子は、星の数ほど夢を見た

「明治の男子は、星の数ほど夢を見た」 和多利月子著 産学社 2017年 エルトゥールル号の義捐金をトルコへ届けたことをきっかけに 日本とトルコの架け橋となった山田寅次郎の伝記。 実の孫が実家に眠っていた資料などをもとに執筆した。 トルコが親日国家にな…

エルトゥールル号の遭難

「エルトゥールル号の遭難」 寮美千子著 磯良一共画 2013年 オスマントルコの軍艦が和歌山県沖で座礁したエルトゥールル号事件。 それをきっかけに生まれた日本とトルコの絆を、海に眠る船の視点で語る絵本。

父の詫び状

「父の詫び状」 向田邦子著 文藝春秋 2006年 エッセイの名手と言われている事を知ってはいたが、 実は一度も読んだがことなかった向田邦子。 標題作が冒頭に載っている。 伊勢海老をもらったエピソードで始まった回想が頑固だった父の思い出へと広がり、 最…