Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックセラーズ・ダイアリー

「ブックセラーズ・ダイアリー」 ショーン・バイセル著 矢倉尚子訳 白水社 2021年 クリスマス休暇で帰省した際に、故郷の古本屋を買ってしまった著者。アマゾンの攻勢など出版業界の変化を背景に、田舎の古書店の一筋縄ではいかない日々を綴る。 辛口なユー…

年賀状の戦後史

「年賀状の戦後史」 内藤陽介著 角川書店 2015年 切手の国名表記はいつからでなぜNIPPONになったのか、 干支の柄の切手はどのように選ばれていたのかなど 年賀状と年賀切手にまつわる歴史を総まとめ。 年賀状の歴史を見ると日本の歴史も見えてくる。

樹脂

「樹脂」 エーネ・リール著 枇谷 玲子訳 早川書房 2017年 デンマークの僻地に暮らす一家の常軌を逸した物語。 隔絶された半島で、偏屈な父、穏やかな母と共に暮らす少女リウ。 クリスマスの夜、父が祖母を殺したことをきっかけに、一家の生活は変わっていく…

濹東綺譚

「濹東綺譚」 永井荷風著 本編に加え、「作者贅言」(あとがき)がさらに面白い。 有名作家ってさすがだな〜と思った。 東京音頭が、昭和11年に日比谷公園で催された盆踊りイベントのテーマ曲として作られたと、この本で初めて知った。実際は日比谷公園の角…