Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

静かな闘い

「静かな闘い」 アーサー・アッシュ著 日本放送出版協会 1993年 黒人初のウィンブルドン優勝者で、輸血によるエイズ感染により死去したアーサー・アッシュの自伝。亡くなる2週間前に書きあがったという。とても理知的で誠実な人物像がうかがえる。

岩波新書解説総目録 1938−2019

「岩波新書解説総目録 1938−2019」 岩波新書編集部 岩波書店 2020年 本の目録が好きだ。 こんなにたくさんまだ読んでいない面白そうな本がある、とワクワクする。 1938年の創刊以来3400点あまり刊行されてきたという岩波新書。 その全書名と著訳編者、内容解…

絵はがきにされた少年

「絵はがきにされた少年」 藤原章生著 集英社 2005年 毎日新聞アフリカ特派員のルポルタージュ。ありがちなアフリカのイメージ通りに書かれたものではなく、そこに暮らす者の目線で描かれている。自分の書いたアフリカの記事に紋切り型の見出しをつけられる…

重版未定

「重版未定」 川崎昌平著 河出書房新社 2016年 架空の小出版社・漂流社に勤める編集者が主人公の漫画。 厳しい出版業界の裏話をゆるい絵で描いている。 これはさすがにフィクションだろうと思える部分も含め 赤裸々なエピソードだらけ。 薄っぺらい内容の本…