Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黙殺

「黙殺」畠山理仁著 集英社 2017年 副題が「報じられない”無頼系独立候補”たちの戦い」。 いわゆる泡沫候補者の選挙戦を取材。 マック赤坂を中心に彼らの真剣な戦いをレポートする。 今回の選挙にも、様々な考えを持つ人達が立候補している。 賛成できかねる…

バージェス家の出来事

「バージェス家の出来事」 エリザベス・ストラウト著 小川高義訳 早川書房 2014年 メイン州の田舎で育ったバージェス兄妹。妹の息子が起こした事件をきっかけに、それぞれの人生が大きく揺らぎ始める。それは兄妹が幼い頃に経験した悲劇の記憶にも及ぶ。様々…

ヒューマン・コメディ

「ヒューマン・コメディ」 ウィリアム・サローヤン著 小川敏子訳 光文社 2017年 家計を助けるために電報配達をする14歳の少年ホーマー。彼の目を通して描かれるアルメニア移民たちの物語。 少しずつ登場人物が現れ、それぞれの生活が明らかになっていく。少…

江戸っ子長さんの舶来屋一代記

「江戸っ子長さんの舶来屋一代記」 茂登山長市郎著 集英社 2005年 2018年に亡くなったサンモトヤマ創業者の伝記。 聞き書きなので語り口がそのままで、ご本人の声が聞こえてくるようだ。