Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

黙殺

「黙殺」畠山理仁著 集英社 2017年

 

黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い 畠山 理仁(著/文) - 集英社

 

副題が「報じられない”無頼系独立候補”たちの戦い」。

いわゆる泡沫候補者の選挙戦を取材。

マック赤坂を中心に彼らの真剣な戦いをレポートする。

 

今回の選挙にも、様々な考えを持つ人達が立候補している。

賛成できかねる主張もあるかもしれないが、それを判断するためにも

これまで以上に候補者の政策をよく読もうと思った。

バージェス家の出来事

「バージェス家の出来事」

エリザベス・ストラウト著 小川高義訳 早川書房 2014年

バージェス家の出来事

メイン州の田舎で育ったバージェス兄妹。妹の息子が起こした事件をきっかけに、それぞれの人生が大きく揺らぎ始める。それは兄妹が幼い頃に経験した悲劇の記憶にも及ぶ。様々な真実が浮かび上がり、やがて新たな人生への一歩を踏み出してゆく彼ら。未来が明るいことを祈りたい。

ヒューマン・コメディ

「ヒューマン・コメディ」

ウィリアム・サローヤン著 小川敏子訳 光文社 2017年

 

家計を助けるために電報配達をする14歳の少年ホーマー。彼の目を通して描かれるアルメニア移民たちの物語。

少しずつ登場人物が現れ、それぞれの生活が明らかになっていく。少年たちの健気さに胸を打たれ、彼らの幸福を願わずにいられない。

ブックセラーズ・ダイアリー

「ブックセラーズ・ダイアリー」

ショーン・バイセル著  矢倉尚子訳 白水社 2021年

 

ブックセラーズ・ダイアリー

 

クリスマス休暇で帰省した際に、故郷の古本屋を買ってしまった著者。アマゾンの攻勢など出版業界の変化を背景に、田舎の古書店の一筋縄ではいかない日々を綴る。

辛口なユーモアに満ちたショーンの書きっぷりが楽しい上、個性的すぎる客や従業員から目が離せない。特に店員のニッキーが最高。彼女がモリソンズの廃棄物入れから持ってくる食べ物(らしきもの)についてのショーンの表現が凄まじく、でも実際そう見えているのだろうと思うとおかしい。紙の本の将来が危ぶまれている昨今だが、本のある場所が存在することで人がつながり様々な文化を生み出していることが、よくわかった。

年賀状の戦後史

「年賀状の戦後史」 内藤陽介著 角川書店 2015年

 

年賀状の戦後史

 

切手の国名表記はいつからでなぜNIPPONになったのか、

干支の柄の切手はどのように選ばれていたのかなど

年賀状と年賀切手にまつわる歴史を総まとめ。

年賀状の歴史を見ると日本の歴史も見えてくる。

樹脂

「樹脂」 

エーネ・リール著 枇谷 玲子訳 早川書房 2017年

 

樹脂

 

デンマークの僻地に暮らす一家の常軌を逸した物語。

隔絶された半島で、偏屈な父、穏やかな母と共に暮らす少女リウ。

クリスマスの夜、父が祖母を殺したことをきっかけに、一家の生活は変わっていく。

日に日に巨体になる母、ゴミを溜め込む父、そしてそんな二人に育てられ成長するリウ。

理解しがたい彼らの行動に不気味さは募るばかり・・・。

それでも読むのをやめられない。

北欧のミステリー賞を受賞しているが、ホラーに近い気がした。