Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしの名前は「本」

『わたしの名前は「本」』 ジョン・アガード著 金原瑞人訳 フィルムアート社 2017年 文字が生まれ、何かに刻まれて「本」となり、 様々な形に変化していく歴史を物語にした作品。 お洒落なイラストで、コンパクトなつくり。 プレゼントに良さそう。

日本SF誕生

「日本SF誕生」 豊田有恒著 勉誠出版 2019年 日本SFの黎明期、その発展に奮闘した人々の物語。 苦労も多かったのだろうが、はたから見ると実に楽しそうだ。 今では有名になった作家達の若かりし頃のエピソードとともに 日本SF界の歩みを知ることができる。

昔日の客

「昔日の客」 関口良雄著 夏葉社 2010年 古本屋「山王書房」の主人による随筆。 出版前に癌で亡くなったため、あとがきを彼の息子が書いている。 復刊の際のあとがきには 『かつて山王書房を訪れ、文字通り「昔日の客」であった皆様、父の話にお付き合いくだ…

青い野を歩く

「青い野を歩く」 クレア・キーガン著 岩木正恵訳 白水社 2009年 アイルランド人作家の短編集。 主人公は皆、窮屈で不自由な思いをしている。 読んでいるとそれぞれの小説の世界にすっかりはまり込み、 さながら水の中にいるような気分。 文章はすっきりして…