Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

一流ビジネスマンはなぜ、くさくないのか?

「一流ビジネスマンはなぜ、くさくないのか?」 村井千尋著 実業之日本社 2018年 タイトルだけ見て、よくあるチャラいビジネス本かなと思ったが パラパラめくると香りについてフォーカスした、あまり類を見ない内容。 読んでみたら、今まで知らなかった香り…

骨董屋ピンクス

「骨董屋ピンクス」 デニー・ピンクス著 ミルトス 1994年 イスラエルで骨董商を営む著者が実際に体験したり見聞きしたエピソード。 味わい深い短編集。

中継ステーション

「中継ステーション」 クリフォード・D・シマック著 山田順子訳 早川書房 2015年 アメリカの片田舎にひっそり暮らす老いた男。 実はその家が銀河宇宙の中継ステーションの役割を担っている。 SFでありながらファンタジーでもあり、平和な物語でもある。 とて…

愛されすぎたぬいぐるみたち

「愛されすぎたぬいぐるみたち」 マーク・ニクソン著 金井真弓訳 オークラ 2017年 見開きでボロボロのぬいぐるみの写真と、 その持ち主の歴史やぬいぐるみとの関係が紹介されている。 皆、そのぬいぐるみがかけがえのない自分の一部であることを強く語ってい…

サラソウジュの木の下で

「サラソウジュの木の下で インド植物物語」 西岡 直樹著 平凡社 2003年 かなり珍しい名前の植物が満載。 とは言ってもインドでは当たり前に生えている草花や木々のようだ。 現地の人々の生活や宗教との結びつきを中心に植物が紹介されていて 初めて知るよう…

月の光

「月の光 現代中国SFアンソロジー」 ケン・リュウ編 大森望・中原尚哉他訳 早川書房 2020年 「三体」の作者リウ・ツーシンの表題作「月の光」など 14人の中国人作家の短編が16と巻末にエッセイが3篇掲載されている。 バラエティーに富んだ作品群は、色々な…

フランス妖精民話集

「フランス妖精民話集」 植田祐次訳編 社会思想社(現代教養文庫) 民話は不思議が不思議なままで終わっているところが魅力の一つだと思う。 民話を題材にした物語や童話で、結末があってスッキリするというのも良いが オリジナルの民話は、何だかわけがわか…

青い野を歩く

「青い野を歩く」 クレア・キーガン著 岩本正恵訳 白水社 2009年 大好きな雰囲気の短編集。 主人公は皆、窮屈で不自由な思いをしている印象。 読んでいるとそれぞれの小説の世界にすっかりはまりこみ 本と自分以外は何も存在しない、透明な空間で 読書をして…

8つの物語

「8つの物語」 フィリッパ・ピアス著 片岡しのぶ訳 2002年 あすなろ書房 どれをとっても良質な8つの短編。 「ロープ」という作品が一番好き。 中高生以上が読者対象だが、 子供時代を愛おしく懐かしむことができる大人の方が より楽しめる作品かもしれない…

静かなる太陽

「静かなる太陽」 霧島兵庫著 中央公論新社 2020年 義和団の乱に際し、各国公使館のあった東公民港での籠城戦を 駐在武官・柴五郎陸軍中佐を中心に描いた小説。 私が柴五郎氏に関心を持ったきっかけは 「ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書」(柴五郎著)…

スペイン伝説集

「スペイン伝説集」 グスターボ・アドルフォ・ベッケル著 山田眞史訳 彩流社 2002年 スペインの様々な地域の伝説14編が集められている。 文章が美しく、神秘的で スペインという国に対して憧れを抱かずにはいられない。

パイロットが空から学んだ危機管理術

「パイロットが空から学んだ危機管理術」 坂井優基著 インデックス・コミュニケーションズ 2006年 元国際線機長が経験から得た、ミスや事故を防ぐためのアドバイスが満載。 感覚としてなんとなくわかっていたようなこともあるが、 それを明文化し、具体例を…