Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

奇妙なはなし

「奇妙なはなし アンソロジー人間の情景」 文藝春秋

 

すごく凝って作られたアンソロジーだと思う。

たんぽぽ娘」を以前読んだ時はあまり印象に残らなかったが

結婚生活を10年以上経験してから読むと、とても心に響く。

「足あと」(チャペック)が面白い。

「死人の村」(キプリング)はすごく不気味。

「箪笥」(半村良)はある意味最高の怪談である。

とにかくバラエティーに富んだ「奇妙なはなし」の数々。

一つの話が終わった後に次の作品との間に挟み込まれた短い話もスパイスがきいている。