Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

裏本時代

裏本時代」

本橋信宏著 飛鳥新社 1996年

 

1980年代、裏本制作の現場から、写真週刊誌スクランブルの創刊と廃刊までを綴ったノンフィクション。後にAV監督村西とおるとして一世を風靡する人物の横顔を克明に描写しつつ、著者が経験した嵐のような日々を鮮やかに書き起こしている。この本を読んだ当時、スクランブルという雑誌は聞いたこともなく、村西とおるは名前を聞いたことがあるくらいだった。今でこそ映画「全裸監督」でさらに有名になっている村西氏だが、当時の私にとっては、どんな人なのか全くわからない・・・という状態。この本を読んで、村西監督の作品を見てみたくなったもののレンタルビデオ店で借りる勇気はなく断念。今に至るまで実現できていない。