Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

後世に伝える言葉

「後世に伝える言葉」 井上一馬著 小学館 2006年

 

副題が「新訳で読む世界の名演説45」。

エリザベス1世がスペイン無敵艦隊を迎え撃つ兵士たちに話した演説、ソクラテス最後の弁明、ダライ・ラマ14世のノーベル平和賞記念スピーチなど多彩な人々の演説がまとめられている。

ウィリアム・ライアン・フェルプスの「本は友人」という演説、不治の病にかかったルー・ゲーリック選手の「私は最高に幸せな男です」という引退演説が印象的。

「百歳まで生きる卒業生諸君へ」(デヴィッド・J・マホニー)は現代人にぴったり。副業を持てという具体的なアドバイスが役に立つ。

1初めから多様な人生を歩む 

2最終的には億万長者になれるように好機を活用して下さい。 

3家族に投資して下さい 

4ゆっくり進んで下さい。世界は小さく人生は長いです。 

5みなさんの人生の中で少なくとも1度は大波乱に出会う準備をしておいて下さいーー

これを卒業式に聞き、きちんと実践していたら人生は違ったものになっていただろうか・・・。

アンドレイ・スティーヴンソンが選挙に敗れたときに引用した、リンカーンが選挙に敗れた後の心境が言い得て妙。「暗闇でつま先を石にぶつけた子供のような気がする。年齢的にもう泣くのはおかしいけれども、痛くて笑うこともできない」