Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

探偵ダゴペルトの

「探偵ダゴベルトの功績と冒険」

バルドゥイン・グロラー著 垂野創一郎訳 東京創元社  2013年

 

探偵ダゴベルトの功績と冒険

 

音楽と犯罪学を愛する高等遊民ダゴベルト。

友人のグルムバッハ夫妻宅の晩餐後、喫煙室で彼が解決した事件について語り出す。

もったいぶった喋り方に、聞き手の「奥様」はじれったくてたまらない様子だが、

丁寧で皮肉のこもった言い回しが、この小説の魅力。