Coataroの読書ときどきヒトリゴト

本を読んで感じたことなどを記しています。

脱出記

「脱出記」

スラヴォミール・ラウイッツ著 海津 正彦訳 ソニー・マガジンズ 2005年

 

脱出記 : シベリアからインドまで歩いた男たち Rawicz, Slavomir(著) - ソニー・マガジンズ

 

「シベリアからインドまで歩いた男たち」と副題にあるように

シベリアの捕虜収容所から脱走し、1年歩き続けてインドにたどり着いたポーランド人の手記。

ゴビ砂漠もヒマラヤも身ひとつで越えていったとは信じられない。

一人ではなく何人かでまとまっていたから歩きぬけたというが

その仲間とは生還後、誰とも再会していないという事実が

過去の経験の過酷さを物語っている気がする。