2021-05-05 脱出記 「脱出記」 スラヴォミール・ラウイッツ著 海津 正彦訳 ソニー・マガジンズ 2005年 「シベリアからインドまで歩いた男たち」と副題にあるように シベリアの捕虜収容所から脱走し、1年歩き続けてインドにたどり着いたポーランド人の手記。 ゴビ砂漠もヒマラヤも身ひとつで越えていったとは信じられない。 一人ではなく何人かでまとまっていたから歩きぬけたというが その仲間とは生還後、誰とも再会していないという事実が 過去の経験の過酷さを物語っている気がする。