一日江戸人
江戸の人々の生活をテーマごとに面白く紹介している。
例えば「銭湯」について。
当時の銭湯は全国的に混浴で、江戸もそうだったが、
「寛政3年(1791年)に硬派の執政・松平忠信がこれを禁じ」ると、
「男湯の二階に女湯の洗い場がのぞける格子窓を備え付けた銭湯が
流行ったそうです」とのこと。
また、各銭湯には男性用の毛抜きと毛切りが備え付けてあり、
「これは江戸っ子のトレードマークである尻っ端折りをしたときに
褌からヘアのはみ出すのを嫌ったためなのだそうです」!
といった感じで、時代小説を読む前に知っておくとより楽しく読めそうな知識が満載。
巻末の「江戸っ子度18のチェック」で
「15以上なら江戸っ子の末裔の東京っ子を名乗る資格あり、
10以上は並の東京人、ヒトケタは並の日本人」とあるが、
「入浴は15分以内、摂氏45度以上の熱い湯に毎日入る」とか
なかなかチェックがつかない。
結果、並の日本人ということに。